FILE 203 ・2020年度合格者の得点パターン

3.総合力で合格/得意科目で合格

Eさん(高卒生・七条校) デザイン科合格
総合得点 1450点満点
センター
700点満点
実技 750点満点
 
描写 色彩 立体  
413/700
(59%)
508/750
(67.73%)
921/1450
(63.51%)
192/250
(76.8%)
166/250
(66.4%)
150/250
(60%)
実技3科目の合計が約6割の得点で合格。

◆Eさんの実技試験は、描写76%、色彩66%、立体60%という得点でした。センター試験でも約6割を獲得し、学科+実技3科目の平均得点63%で合格しています。本来は、各科目でもう少し高得点が期待された生徒でしたが、結果的には「大きなマイナスがなかった」ことで、確実に合格をものにしました。

◆Eさんのように、全科目でコンスタントに得点するパターンが理想的ではありますが、京芸入試では、なかなか実現しないのも事実です。今回のアスクからの合格者の中でも、3科目を平均的に得点して合格している例は少数派でした。実際には「いずれか1科目で大きく点を落として100点以下となる」、または「いずれか1科目のみ200点超えの高得点を獲得する」といった合格者が多く見られます。京芸合格のためには、「すべての実技科目で点を大きく落とさない」ことを目指すのはもちろんですが、それができなかった時の対応策として、「いずれかの科目で高得点を獲得する」ことも目標とする必要があります。

Fさん(現役生・NET生) 美術科合格
総合得点 1250点満点
センター
500点満点
実技 750点満点
 
描写 色彩 立体  
275/500
(55%)
398/750
(53.06%)
673/1250
(53.84%)
94/250
(37.6%)
78/250
(31.2)
226/250
(90.4%)
描写と色彩の失敗を立体の高得点でカバーし、逆転合格。

◆本来は、実技3科目すべてで高得点が取れるだけの実力があったFさんですが、入試本番では力を発揮できず、描写、色彩ともに100点以下という得点にとどまりました。しかし、描写では226点という高得点を獲得し、見事に逆転合格を果たしました。

◆描写に比べると、色彩や立体は現役生が高得点を獲得しやすい科目だといえます。そして、実際に高得点を獲得するためには、「出題された問題を読み解く力」と、その問題に対して「自分なりの独創的で魅力的な作品を制作する力」が求められます。もちろん基礎実技力が必要であることに変わりはありませんが、出題に対して「的確な発想力」を発揮することができれば、思った以上の高得点を獲得することも可能になるのです。

◆例年、アスクからの合格者の中には、Fさんと同じような得点パターンで合格する受験生が多く見られます。京芸のように、「どの科を受験しても実技が3科目必要となる入試」は非常に珍しいのですが、こういった場合でも、Fさんのように「1科目でも8割以上の高得点を獲得する」ことができれば、合格の可能性は高くなるといえます。

次回予告

今回の京芸ファイルをご覧いただき、誠にありがとうございました。
次回は『京芸対策「夏期講習」の意義』を7/17(金)に掲載する予定です。夏期講習本番を迎える前に、「夏期講習の意義と位置づけ」について解説する予定です。
次回もぜひ、ご覧下さい。

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