合格者インタビュー
金沢美術工芸大学 美術工芸学部
デザイン科 ホリスティックデザイン専攻
実技対策はいつからはじめましたか?
元々、美術科のある高校に行っていたため、中学2年生から卓上デッサンの経験はありました。ただし、金美や愛知県芸のデザイン科※で出題される、いわゆる「構成デッサン」と「色彩構成」を体験したのは、高校2年生の3学期ごろです。立体は、高校3年生の7月ごろに初めて取り組みました。
※T.N.さんは愛知県立芸術大学にも合格
京都アートスクールを選んだ理由を教えてください。
高校3年生までは他の画塾に通っていました。京都アートスクールに来たのは浪人してからです。関西の中では比較的大人数で、他の人の作品を参考にできる点から、入学することを決めました。
志望大学を選んだ理由を教えてください。
課題が充実している点や、大学全体の設備の良さに惹かれて受験しました。他の科でも工芸やインダストリアルデザイン、ファインアートなどに取り組める共通工房というブースがあります。
実技と学科の対策はどのようにおこなっていましたか?
実技対策は週に1〜2回、家で色彩構成やデッサンをしていました。勉強は英語のみ個別指導型の塾へ週1で通い、それ以外の日は図書館、自習室、家のいずれかで勉強していました。共通テスト前は出来るかぎり勉強に時間を割きました。英語がどうしても苦手だったため、国語と得意教科で稼ぎ、平均した時に7割5分になるように頑張りました。特に金美と愛知県芸は選択教科が2倍になるので、まずは自分が楽しめる教科を見つけることが大切だと思います。
合格した理由を自分なりに分析すると?
浪人中は情緒に波があり、悩むことも多々あったけれど、入試直前には楽しんで作品制作に取り組めるようになったことが大きかったと思います。最初の頃は特に色彩構成が苦手で、対比などの基礎にピンとこないことがありました。でも、日常の中でテレビのCMや駅のポスターの構成の工夫などに目が向くようになり、そのあたりから「色彩構成は何のためにあるのか」が少しだけ掴めた気がします。
入試までにやっておいてよかったことを教えてください。
見たことのないジャンルのアニメや映画、美術館に積極的に行くことです。SNSでは自分の好きなものしか流れてきません。あえて自分の好みに寄りすぎていないものを見ることによって、新たな趣味を開拓することができたり、自分の好きなものの共通点を知ることができました。
講師からのアドバイスで印象に残っているものを教えてください。
一つ一つの課題を『デザインの仕事』だと思って、見る人に「親切な作品を作れ」というアドバイスがとても心に残っています。
受験生にメッセージをお願いします!
楽しむことが一番だと思います。楽しいというのは自然に湧いてくる場合もあるけれど、そうはいかない場合もあるので、自発的に楽しむ、という姿勢が大事です。楽しむコツは奇抜な色彩構成でも基礎的なデッサンでも、作品のどこかにこだわりの演出を入れることだと思います。絶対に譲れない大好きな部分を作れば制作のモチベーションを保ち続けることができます。また、周りの人(同級生や先生)が言う全てを吸収するのではなく、それが本当に自分のやりたいことと合っているのか、アドバイスを受け入れることで弊害が出ないのかを吟味することも大事だと思います。
最後に、大学生活について教えてください。
今は4年の先輩方と合同で、1年次最初の課題に取り組んでいます。様々な方向性に技量があるたくさんの先輩方に助けてもらいながら制作に夢中になることができて、とても楽しいです。