FILE 206 ・京芸入試「色彩」の対策

2.京芸入試色彩対策「評価傾向の分析」より

■評価の高い作品の傾向

京芸の色彩は「出題傾向」だけでなく、「評価傾向」もまた、多様であるといえます。
実際、昨年度のアスク高得点作品にも、様々な傾向の作品がありました。

作例4枚

250/250点
250/250点
238/250点
238/250点
226/250点
226/250点
222/250点
222/250点

表現の幅を広げていくことが求められます。(実戦段階)

一見、様々な傾向を持つ高得点作品の中にも『共通項』は見い出せます。その『共通項』から、対策の方向性を探り出すことが重要です。
⇒表現の幅を広げるためには、『共通項』=『構成~表現の基本』を身につけることが求められます。(基礎段階)

高校1・2年生のみなさんは、今の段階からこの『構成~表現の基本』をじっくりと学び、自分の力にしておくことが大切です。早い段階から基礎を身につけ、それに対する理解を深めておけば、実戦課題の中で余裕を持って表現の幅を広げることができます。いい換えれば、基礎が身についていなければ表現の幅を広げる方法がわからないため、結果的に表現の幅を広げるために必要な「多様な色」「多様な塗り方」にたどり着くことができないということです。次の項目で、アスクの基礎課題と実戦課題を確認しましょう。

■段階に応じた授業課題による対策

①基礎段階(「構成~表現の基本」を学ぶ。 1・2年生~3年生、高卒生まで)

高校1・2年生の基礎クラスと高校3年生の前半までは、「個別の技術を学ぶ期間」です。そして3年生の夏期講習以降は、いよいよ実際の入試を想定した「実戦対策」が始まります(ただし、その後も基礎課題は平行して行っていきます)。

基礎段階の課題例『学習』と『実践』

課題例① 
白黒写真を色彩で表現(動画あり)
(2年後期、3年前期)
課題例② 
着彩描写 (3年前期)
課題例③ 
色彩を用いて想定の直方体を立体表現(動画あり)
(3年後期)
②実戦段階(まだ気づいていない苦手部分を見つけ出して表現の幅を広げる。3年夏期講習以降)

3年生の前期までに一通りの基礎を身につけた上で、夏期講習以降はいよいよ実戦対策に入ります。入試を想定した対策を行う中で、自分の苦手な部分(まだ気づいていない部分)に目を向け、それを克服する方法を身につけることが大切です。同じ方法を繰り返すのではなく、できる限り「表現の幅を広げる」ことを目指します。京芸入試の幅広い評価傾向や、毎年変化する出題への「対応力」を身につけることが狙いです(夏期講習以降も、実戦対策に平行して、基礎を鍛える対策も行っていきます)。

実戦段階の課題例『発見』と『練習』

課題例① 
透明表現・不透明表現併用による制作
(夏期講習)
課題例② 
過去問題(2011年度)の制作
(冬期講習)
課題例③ 
線表現・面表現・量表現を用いた制作
様々な表現技法を体験する 合格作例や合格者による参考作例の制作過程を参照しながら、表現の幅を広げる 様々な表現技法を体験する
アスクメンバーサイト
京都 北大路駅前校 滋賀 彦根駅前校 京都駅前七条校(本部) 一般美術教室 こども造形表現教室 京都アートスクール NET通信実技センター 京都アートスクール お問い合わせ