京都市立芸術大学 美術

三重 上野高等学校出身

 私は高校3年生の春に、友達の紹介でアスクに入学しました。それまでは地元の個人塾に通っていた私にとって、アスクの授業はとても新鮮で分かりやすく、周りの人の作品のクオリティに衝撃を受けました。それからは京芸合格を目指して、毎週土日は地元の三重県から片道2.5時間かけてアスクに通う事になりました。
 しかし、努力も虚しく現役合格の夢は叶わず、反対する両親を必死に説得して再び京芸を目指して浪人することになりました。浪人してからも京都まで毎日電車に揺られながら通っていましたが、ちっとも苦ではありませんでした。そりゃ体力的にしんどい時もあったけど、浪人してから心と時間に少しゆとりができて、アスクで過ごす時間がさらに楽しく感じられ、自分が浪人しているという事を忘れるくらい充実した日々を送れたからです。課題に対する姿勢や考え方も現役時代とは比べ物にならないくらい変わり、特に苦手だった立体も、不器用ながら前向きに取り組むことで少しずつだけど確実に自分が成長している事が分かり嬉しかったです。現役時代から苦手だった学科で点数が思うようにとれず、精神的にかなり荒れてしまった時も、温かい言葉をかけて励ましてくれた先生や家族、今まで共に支えあってきたアスクの仲間達が居てくれたから最後まで頑張ることができたんだと思います。
 実技試験本番は、今まで学んできたことを全部出し切れたら、どんな結果になっても受け入れられると覚悟を決めて臨みました。こうやって無事合格できたこともアスクで過ごしたかけがえのない時間があったからこそです。みなさん本当にありがとうございました。